熊本にも、たくさんの『セレクトショップ』というのが存在して、
数年前に比べると、“オシャレ”や“カッコいい”、“カワイイ”みたいな商品が
一つの店で手に入るようになったのはありがたいことだ。
ただ、そういう店が増えすぎたせいか、
「コレってあそこの店でも見たな」という“カブり”が出て、
お店としての『個性』が失われているように感じる。
『ONE PLUS ONE』
ボクが知っている中では、熊本で一番と言っていいくらい
個性とセンスに溢れた「リサイクルショップ」だ。
話は少し変わるが、ミッドセンチュリーを代表するイームズのスタジオ兼ご自宅。
物が少ないわけではないのに、全体のバランスがすっきりまとまっている。
ミッドセンチュリーがあり、植物があり、民藝品があり、
雑多な中にも統一感がある・・・まさにボクの中での理想的な住まい。
古いものから、新しいものまで、
年代を超えたさまざまな商品が無造作に置かれている感じは、
どこかイームズハウスと通じるところがある。
(※少し大袈裟かもしれない・・・w)
しかも、このお店の最大の特徴は、「リサイクルショップである」と言う点だ。
新品しか取り扱わない店であれば、売り切れても次回入荷があるだろうし、
なかったとしても、他の店を探せば手に入れることができる。
ただ、ココは買い逃してしまうと一生出会えないかもしれないという
一期一会的な楽しさがあり、古着屋で掘り出し物を探す感覚に似ている。
窯元かと思うくらいの陶器の数。
特に小鹿田焼は大好きな器の一つでもあるので、
SNSでオーナーの入荷情報を見るたび心が躍る。
日々の暮らしに音楽は欠かせない。
超絶レトロなレコードたちも並ぶ。
以前、音楽好きの方から「レコードにハマると沼だぞ」という話を聞いたので
このジャンルは、現時点では見なかったことにする(笑)。
ホテル日航関係者の方、お祭りごとにいかがだろうか?
伺ったこの日も、同じ地域のお店のオーナーさんがいらっしゃって、
阿蘇をどうやって盛り上げようかとワクワクするトークが繰り広げられていた。
やっぱり、やらされてるのではなく、自発的に行動するというのが大事なんだ。
そして、面白い人のところには自然と面白い人が集まる。
オーナーさんとは5年以上のお付き合いになるが、
ボクにとっては「人生の師匠」のような存在だ。
モノが溢れ、個性が失われつつある今だからこそ、
本当に良いモノを見極める“審美眼”を養わなければと思う。
『ONE PLUS ONE』は、そんなことを教えてくれる数少ないお店だ。