服のコト

vol.730 イルカに行った中年



今から25年ほど前、

上通〜並木坂は古着屋の全盛期。

バティック、シール、ペニーズ、ユニオン、サロンetc・・・

それぞれのお店に個性があって、

同じ中学の友達で行ってもお気に入りの店は全然違ったものだ。

個人的には、ジャンクストレージが好きだった。


古着屋DOLPHINブログより引用



そんな中でも、一際異彩を放っていたのが“ドルフィン”。

お店があった場所が、少し離れていたこともあったが、

狭い店内の中に、個性爆発の店員さん。

クセの強そうな常連客がたむろする空間は、

一見さんには、敷居が高いお店だったように思う。



草場町から健軍に移転され、

お邪魔できてなかったが、インスタで見かけた商品が気になり

久しぶりにお邪魔してみることにした。



お客の立場だと、やっぱカッコいい店員さんは何年経っても忘れない。

ただ、5年以上間があいた客のことは覚えているだろうか???

どういうテンションで入店しようか迷いに迷った挙句、

ドキドキしながら入店すると・・・



「おぉー、原田さん。お久しぶりです!」とオーナー。

「えっ、覚えてます?」と尋ねると、

「あったりまえじゃないですか^^」と満面の笑顔で答えてくださった。



ブランクを感じないほど自然体でお話しいただけるのは、

ホント嬉しかったなぁ〜。



昨今の少しおかしな古着ブームの中、

店内を見渡してみると、リーズナブルな価格に驚かされる。



「けっこう手頃ですね」と尋ねると、

「古着って、気兼ねなく着れるのがいいとこじゃないですか」

「周りの店がどういう値段つけてるとかは気にしないです」

あの頃、憧れたカッコいい大人が変わらずそこにいた。

商売としての“洋服屋”ではなく、ただの“洋服キ●ガイ”だwww




そういうボクも完全な洋服キ●ガイ。

話が合わないわけがないwww

昨今の古着ブームはあくまで「ウンチク」を語りたいだけ。

古着にかぎったことではないが、

ブランドの歴史やウンチクを語るヤツほど、着こなしがダサい。

タグがどうとか、このディティールは何年代だとか、

正直どうでもよくないか???

大事なのは、それを着てカッコいいかどうか。



「客が買いたい意思があっても、似合ってなければ売らない」

これって「失礼」ではなく、「親切」だし、服に対する「愛」だと思う。




前から探していたロールネックのセーター。

Jクルーの多色づかいは見たことがない。

やっぱ、試着したり、店員さんから着こなしのアドバイスを受けたりできるのは

リアル店舗の良さだなぁ〜。

本田さん、楽しい時間をありがとうございました^^




購入した帰りに、ダイソーでニットの毛玉取りを購入。




嫁と子どもが寝静まった後、せっせとリビングで毛玉取り。

キレイに永く着るためには必要な作業だと思う。




購入した時点でも、かなりキレイだったのだが

それでもフルフルで3回分は毛玉が取れた。



大事なのは、何を着るかではなくどう着るか。

永く大切に着たいと思います^^




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