昨日、我が家で飼っていた金魚が天国へと旅立った。
年末に転覆病から復活した後も完全に復調することはなく、
日に日に水槽の中でも動く範囲が狭くなり、
昨夜、静かに息を引き取った。
水上に浮かぶまでは少し時間が空くようで、
ひっくり返って浮かんだ状態を子どもたちに見せるのは残酷だろうと、
沈んだままの状態で死んだことを伝えることにした。
たかが金魚かもしれない。
でも、一つの命がなくなったことを伝えるのはやはり辛いものだ。
4歳の娘はあっけらかんとしていた。
まだ、“死”というものが認識できないのだろう。
息子も涙を見せることなく、
ただひたすらに水槽のミハラ(金魚)を見つめていた。
男は、メソメソ泣くもんじゃない。
日頃からそう教えたからかもしれない。
少しだけ、後悔した。
悲しい時は、気が済むまで泣けばいい。
結局、息子は泣かなかった。
幹太くんにお願いがあります。
明日、学校から帰ったら
自分の好きな場所にミハラのお墓を作って埋めてください。
君がもらってきて名前をつけた金魚です。
最期まで、責任を持ってやり遂げてください。
ミハラはうちにきて毎日すごく楽しかったと思うよ。
絶対天国に行ったね^^
そう、息子に伝えた。
今日、仕事から帰って嫁に聞いてみると
学校にいる間、ずっとミハラのことを考えていたと話したらしい。
そして、下校後号泣しながら土に埋めたそうだ。
「また会えるよね?」と息子は言った。
「当たり前じゃん、いつか死ぬ時がきて天国に行ったらまた会えるよ」と笑顔で答えた。
絵が好きな息子。
元気に泳ぐミハラの姿を大きく描くことを約束した。
記憶が薄れないよう、額に入れて飾ってあげようと思う。