数年前、
義父があまりにも突然にこの世を去った。
すごくお酒が好きな人だったので、
下戸だけど一緒に飲んどけばよかったなとか、
ゴルフを回る約束してたなとか、
亡くなった後に、やり残したことを思い浮かべ
涙したのを憶えている。
家族が集まり、ワイワイするのが好きで
酔っ払うと頼まれもしないギターを持ち出しては
好きな長渕を歌ってたっけ。
お葬式の遺影には、ボクが撮った
楽しそうにギターを弾く義父の写真を使ってもらった。
ボクができた、最初で最後の親孝行かもしれない。
大切な人を想うとき、聴きたくなる曲。
当時も、しばらくループして聴いてたっけな。
人生は、命は、有限だからこそ尊く美しい。
一本一本のシワを愛おしく、
枯れていく自分を楽しまなくてどうする。
過去でも、未来でもなく、
今この瞬間を精一杯生きないと、自分に失礼だよな。
いつ聴いても、
この『DEAR』は、そんなことを思わせてくれる。