二世帯で住んでいるものの、
父と長く話すということはほとんどない。
ボク自身が酒を飲まないので、
一緒に酒を交わすということもないのだが、
昨日、稲刈りの準備をしている父と
えらいこと長く話すことになった。
「昨今の米不足で、農家は儲かっているのか?」
昨年、稲刈りをして決められた単価で納めたはずなのに
最近のスーパーでは、どえらい金額で売られていたり
米そのものが売り切れてたりする。
一体、儲かっているのはどこだ?
「来年の9月はもっとすごいことになるぞ」
理由を聞いて、納得した。
55歳で会社勤めを卒業し、
農業一本で20年以上過ごしてきた農家のプロ。
某政党や掲げる的外れな公約や、
今後の農業の行く末について話す父は、
自分がどうという目先の視点ではなく
10年後、20年後の、
自分がいなくなった世界を見据えていた。
曲がったことが嫌いで、
とことん己の道を進み
敵を作ってでも前に進む姿は
今の自分と思いっきり重なって
あぁ、この人の血なんだなと
改めて実感した。
スーパーもコンビニも、
信号さえないこの田舎に生まれたことを、
少しでもポジティブに捉え、
誇りに思って欲しい。
我が子に、
地域の子どもたちのために何ができるか。
大人が頑張らんでどうする?
大人が楽しまなくてどうする?
なんかここ最近、
そんなことばっか考えるようになってきたなぁ〜。