初めて「死ぬかもしれない」と感じたあの日。
嫁と幼い息子を連れ、割れた食器の中を着の身着のまま駆け出したあの日。
余震が続く中、旧家に住む両親はダメかもしれないと覚悟したあの日。
もう4年・・・まだ4年。
当たり前だった日常は、当たり前ではないことを知った。
どんな状況であれ、生きているということは奇跡なのだ。
もちろん、前に進むために自分で決めたことだったが
100年間、我が家を守ってくれた家が崩れていく様子を見たときは
しばらく言葉が出ず、自然と涙がこぼれた。
あの日を忘れない、忘れてはいけない。
短い人生の中で、大地震を2回、世界的感染病を経験するなんて
凄い時代を生きてるなと改めて感じる。
マイナスに捉えるのではなく、後世にどう伝えていくべきか。
今を生きる人間としての使命なのだと思う。