仕事でお世話になっている、日本料理のお店が
8月限定のランチをされているということで、
打ち合わせも兼ねてお邪魔してみた。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9249.jpg)
『日本料理はらぐち』
以前、お弁当をいただいた際にブログにも書いたが、
水前寺にある創業70年以上の老舗日本料理店。
にもかかわらず、驚くほど腰が低くて親しみやすい
料理長と若奥様の人柄に、伺うたびに身が引き締まる思いがする。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9197.jpg)
五島うどんランチ(1,200円)。
金額だけでいえば、ランチに1,200円は少々高いかもしれない。
ただ、一つ一つの料理の仕事っぷりを見れば、
その金額が安く感じてしまうほど繊細だ。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9220.jpg)
熊本県の伝統野菜『水前寺菜』のおひたし。
特徴的な色彩と、他にはない食感がクセになる。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9202.jpg)
生まれて初めていただいた、五島うどん。
細めの麺に、艶があってつるんとしたのどごし。
歯応えも讃岐とは違い、程よい弾力で食べやすい。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9232.jpg)
追加で注文した、だし巻き玉子。
何度も食べているが、口に入れた途端、毎回気絶する勢いだ。
今回は、できたてをいただいたのだが、
弁当の時とも違う、箸でつかめないほどのふわふわ感。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9237.jpg)
どうやって作ってるのか尋ねてみたら、
厨房からフライパンを持ってきてくださった。
使い込まれた銅の卵焼き用フライパン。
これでも、まだ使い始めて1年くらいとのことだ。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9240.jpg)
食後にいただいた、冷たい『緑茶』。
これがねぇ、お世辞でもなんでもなく絶品なのです。
![](https://nakamuta-base.com/wp-content/uploads/2020/08/VOL_9242.jpg)
「コーヒーにはお金を出すのに、お茶はタダだと思ってるのはおかしい」
以前、そうおっしゃられた若女将の言葉がよくわかった。
これは、タダで飲んだらダメなやつだ。
何か足りないものがあれば、
24時間営業のコンビニが当たり前のようにあり、
スーパーに行けば、一年中野菜がなくなることはない。
いつでもどこでも連絡はとれるし、
道に迷っても、待ち合わせの時間に遅れても
携帯さえあれば、慌てる必要もない。
でも、それって本当に“豊か”だろうか?
「今を丁寧に生きる」
そんなことを気づかせてくれるのが、はらぐちさんだ。
価格以上の満足感と、素晴らしい時間を提供していただいた。
残念ながら、今月でランチはやめてしまわれるそうだが、
今度はまた、お弁当の方を楽しみたいと思う。