ここ数年で、仕事をするスタンスが大きく変わった。
「マス」の「枠」を売ることが
広告代理店の営業マンの仕事だと教わっていた15年前。
あの時代は、「枠を売る」ことが目的だったし、
テレビであれば15秒CM、フリーペーパーであれば、
記事型やディスプレイといった、
クライアントの情報をメディアに掲載するまでが仕事だと思っていた。
つまり、“売って終わり”、“掲載したら終わり”という仕事。
今はどうだろう?
クライアントの課題に対して、アイデアを練り、プランを考え、
マス媒体に限らず、あらゆる手法を使って解決の道をさぐる。
プランの実行は、
ゴールへ近づく施策というだけで、道半ばでしかない。
つまり、
広告の出稿はゴールではなく、スタート。
こんなシンプルなことに気づくのに
10年以上もかかってしもうたな。
そんな考え方を軸に置いたせいか、
クライアントとの距離がすごく近く感じることが多くなった。
良いことも悪いこともズバッと言うと決めたら
想いや主観だけではあまりにも失礼だ。
日々勉強、日々精進。
順調にいってる時こそ、
浮き足立たないよう、自らを戒める。
調子に乗るにはまだ早い。