ひと言、物申す

vol.313 歯痒いねぇ。



ここ最近、

“プロ”の仕事を間近で見る機会が多かったおかげで、

自分の中でもクライアントへの向き合い方や

仕事をする上での心構えのようなものが少し変わってきた気がする。


同時に、目につくようになってきたのが

“半端な仕事しかしない似非プロ”の存在だ。

もともと、どこかの成功事例を持って水平展開するやり方は個人的に好きではない。

そのクライアントが直面している課題がピタリとはまり、

企業の個性を損わずにミッションをクリアできるのであれば良いが、

他県の類似業務を見せられたところで

県民性や風土に関係なく成功するような事例は極めて稀だと思う。




それは、ボクの中での「寄り添う」には当てはまらない。



コストを抑えたいんで、数社見積もりを取らせてもらいますね

出るお金を抑えたいというのは、決して悪いことではない。

ただ、これが成り立つのって「完全に同条件だった場合」に限る。

例えば、

「10」言ったことに対して、「5」しか返ってこないけど10万円。

「5」しか言わなくても、「10」返してくれる15万円。

金額だけで言えば前者の方が安い。

ただ、仕事の効率化やストレスを考えた場合に本当に安いのはどっちか?

目先の金額では測れない「価値」について俯瞰して考えるべきだ。



自分じゃ決め切れないんで、知り合いの先生にも相談します

そもそも何の先生?って感じだが、その道のプロなのだろう。

その方々に問いたい。

「それは業界や世の中の潮流を読んだ上での助言」なのか、

「自分の過去の成功体験からくる主観の押しつけ」なのか。

業界人を気取った似非プロほど、後者だ。


えっ、いつの時代の話してます?

それって、あなたの好みなだけですよね?


自分の主観と世間一般の感覚がズレてることを弁えていない人ほど

肩書きに胡座をかいて情報がアップデートされない。



しゃしゃって出てくんのは構わんが、

ハンパな覚悟でつまらん仕事してんじゃねぇぞ、マジで。



人の振り見て、我が振り直せ。

地に足をつけて、最大限の仕事をしよう。





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