くだらないけど、マジメな話

vol.437 文化の灯火



先日、リニューアルした上通りの長崎書店へ。

本棚の高さが低くなり、視界は広くなったものの

少し売り場が狭くなった感じ。

より厳選されたというか、洗練された印象。



ただ、少し寂しい気分になった。



タワレコがなくなって、

CDを発売日に買えなくなった。

本屋と呼ばれるお店が少なくなり、

地元の情報を伝えるタウン誌がなくなる時代。



全国展開のショップがきてくれるのはありがたいことだが、

いっぽうで“熊本らしさ”が日に日に失われていく

怖さの方が個人的には大きい。



貯めた小遣いを握り締め、

通町でバスを降りたときのあのワクワク感。

振り返って

少し後ろをついていきたくなるくらい洒落乙な人。

古着屋のあの匂い、

爆音で流れるハードコア。

歩き切った先にある、

こむらさきのチャーシューメン。



ボクが好きだった「マチ」はそんな感じだった。



もちろん、変わっていくことも大事だが、

変わらないってのも同じくらい大事であって欲しい。



歳を重ね、長く同じ業界で過ごしているからこそ、

少しでも何かの役に立てないかと思う。

待ってても始まらんな。




vol.436 “プリップリ”ではなく、“ブリブリ”。前のページ

vol.438 オヤジの昼メシ〜博多三氣〜次のページ

関連記事

  1. くだらないけど、マジメな話

    それは、善行か悪行か。

    家に帰ると、テーブルに100円玉が一つ。誰のか尋ねると、…

  2. くだらないけど、マジメな話

    vol.661 勝利はテメェで奪い取れ。

    ここ最近、他責のつまらん大人ばっか目について、正直う…

  3. くだらないけど、マジメな話

    欲しいものは己で手に入れろ

    我が家のちょっとしたルール。"欲しいものがあるときは…

  4. くだらないけど、マジメな話

    vol.712 大きな勘違い

    不定期でやってくる、「刺激」という名の己への喝。久しぶりに、…

  5. くだらないけど、マジメな話

    vol.153 軽やかに、生きる。

    健康な身体を失い、未曾有の大きな地震を体験し、世界的…

  6. くだらないけど、マジメな話

    vol.311 人間を、全うせよ。

    “不便”がない時代。ハイテクな機器を使いこなせば、生活はどん…

  1. 食べるコト

    フレンチな朝
  2. 食べるコト

    コスパ
  3. 仕事のコト

    インプッタイム
  4. 好きなコト

    VOL.859 同日開催
  5. くだらないけど、マジメな話

    vol.798 個性って?
PAGE TOP