数年前、MELTさんで購入したフォントのみのポスターの雰囲気がめちゃめちゃカッコよくて、
オーナーさんに尋ねてみると、「活版印刷」という昔ながらの技法だと教えてくれた。
九州活版印刷所さんのポスターは、今でも大切に我が家に飾ってある。
デジタル印刷が主流な現代において、
金属を溶かして字型を作り、一個ずつ組み合わせて機械にセット、
ローラーにインキをなじませて印刷するなんてアナログかつ非効率な手法は
今後、廃れていく一方なのかもしれない。
でもね、活版には温度がある。
インクの乗り方次第で、まったく違う表情を見せてくれる。
生き物のように唯一無二な存在。
随分前のことだが、大阪のトラックファニチャーのオーナーさんが
築地活字さんの活字ホルダーを作って、
名刺を渡すときに必要な分だけを自分で押しているという記事を読んだことがある。
本当の意味で「無駄をなくす」というのは、そういうことなのかもしれない。
その築地活字さんのクラウドファンディングで、
自分の名前を彫ってもらえるというリターンがあった。
6文字までという制限だったので、息子の名前も追加。
数ヶ月の期間を経て、本日無事に届きました。
いやぁ、めちゃくちゃカッコいい^^
職場の名刺を手押しにしようと画策中。
とりあえずホルダーとスタンプ代を揃えて試し押ししてみよう。