熊本県の「食品ロス削減」の啓発業務をコンペにて受託し、
10月から1ヶ月、少しばかりではありますが
メディアの方に露出をさせていただきます。
世の中が豊かになり、
「もったいない」という意識が若い世代になるほど薄れているような気がして。
その他の色々な要素も加味し、
ターゲットを“小さな子どもを持つファミリー層”に設定した。
メディアとしてテレビを使うことは仕様で決められていたものの、
設定したターゲットがテレビを利用している可能性は昔ほどは高くない。
そんな中で、我が家も必ずテレビがついている時間帯といえば「朝」。
しっかりと観ているというよりは、
時計代わりかつ、必要な情報のみを仕入れるだけの「ながら観」の時間帯。
だからこそ、シンプルに耳に残るCMが良いのではと考えた。
童謡「はないちもんめ」のメロディーに乗せ、
情報を詰め込むというよりは、耳に残して口ずさめるように。
テレビの放映時間は、AM6:00-AM8:30の絞り、
小学生が帰宅してからのPM4:00-PM10:00にYouTube広告にて配信を行う。
テレビがダメ、WEBが正義なのではない。
業務の目的とターゲットに対して
どのメディアを選択し、どういう出稿をすれば
効果的に情報を届けることができ、
ターゲットの行動を変化させることができるか。
これをやっとけば、
必ずレスポンスが取れるなんて甘い時代じゃない。
一つ一つの課題に向き合い、
ミッションをクリアするために出来の悪い頭から
無い知恵を振り絞って企画にする。
考えない広告マンは、さっさと野垂れ●ねばいい。
単年ごとにコンペはあるし、
毎年業者が変わることも珍しいことではない。
ただ、縁があってお仕事をさせてもらうのだから
次年度以降も持続的な啓発ができるよう
道筋を作って潔く去る。
マスコット的なイメージ戦略やグッズ展開がしやすいよう、
一から描き起こしたイラストは、ボクらからの置き土産だ。
今日は、別途制作する動画の素材集めのため
フードドライブの持ち込み拠点の方の撮影。
誰かの善意が、誰かの助けになる。
資料では把握していても、実際にどんな想いで人は動き、
誰に届き、どのような効果が生まれるのか。
その一端を垣間見ることができ、
自分の中でもすごく実りの多い一日だった。
知らないことを知れるというのは、
他の業界に比べて
広告の仕事をしているからこその特権かもしれないな。