一年前の4月、初めてお呼ばれして参加した
WHITE BASEというクリエイティブな勉強会。
その時の講師が、のちに熊本県立劇場のコンセプトムービーを依頼することになる
映gent Ro.manの中川くんだった。
一年ぶりの開催となる今回は、長崎でブランディングデザインをされている
株式会社アルジュナのディレクターの牛島さんと代表の笹田さん。
県外の仕事がないわけではないが、
県外のクリエイターさんと接する機会は、
宣伝会議の講座以来なくなっていた気がする。
言葉の一つ一つが、あちらこちらに突き刺さる。
活動拠点や肩書き、スケールは違うものの、
とにかく“共感”の多い120分だった。
まとめで話されたデザインを行う上での進め方の話。
「疑う」「問いを持つ」「さかのぼる」「想像する」
ボクが仕事をするときに常に気をつけている
「“そもそも”と“なぜなら”を突き詰める」とまったく同じだった。
クリエイティブなものを生み出す仕事ではあるが、
けっしてアーティストではない。
クライアントがいて、仕事の発注があってはじめて仕事が成り立つ。
そういった意味で、ボクらの意志など本来必要はなく、
クライアントが掲げる目的/目標をいかに達成するか。
そのことだけに注力すれば良い。
どこまでも黒衣であるべきというのが個人的な考えだ。
牛島さんの話を聞きながら、
クライアントとの距離の近さに、少しばかり「?」が浮かんだ。
“アルジュナさんのお仕事に、ボクらみたいな広告会社の存在は必要ない気がする”
勉強会後、その疑問をご本人にぶつけてみると
ズバッと「代理店受けはしないですね」と回答。
たしかにそうだ。
営業主体の広告業界では、
クリエイティブ以上に売上の優先順位が高くなる。
そうなると企業の課題解決のためのプランニングやブランディングよりも
マスを枠で売っていた方が、手間なく最短距離で売上に直結する。
枠を売ったらそれで終了。
クリエイティブはおまけみたいな位置で軽んじられてきた結果、
今のような現状/環境があると思う。
そんな業界にこの距離感での仕事は正直無理だ。
一つのものを作り出すために、
どれだけの時間と人が関わっているか。
0から1を生み出す作業がどれだけ大変かを知っているから、
クリエイターへの最大限のリスペクトと、
最低限のモラルを持ってクライアントへプレゼンをするのが
フロントマンとしての責務。
肩書きで仕事をする時代でなはい。
これから生き残っていくために大事なのは
クライアントと“距離感”かもしれないなぁ。
翌日は朝からロケハンで瀬の本だったので
懇親会は遠慮する予定だったけど、
美味しそうなバジルの香りに誘われて、
なんだかんだで会場を出たのは午前0時前・・・
まぁ、楽しければいっか!
(LATOさんのカレー、マジで美味かった^^)
今回もいろんな方とお会いすることができたので
あとはしっかり仕事をご一緒できるよう頑張るだけだな。
モンブランの竹田さん、野田くん。
素晴らしい機会をいただきありがとうございましたm(__)m