今日、大好きなアーティスト「モアリズム」のメンバー、
アントニオ佐々木さん(Gt.)が天に召された。
誰にでも人生を変えるような音楽との出会いがあると思っていて、
ボクの中での1組がモアリズム(※前身はカリフラワーズ)だった。
けっして、テレビやオリコンを賑わすことがなかったが
ソウル、ファンク、ブルースといったブラックミュージックを
教えてくれたのは間違いなく彼らだった。
「売れる音楽」ではなく、「届ける音楽」。
小さなライブハウスやカフェ、レストランでのライブが多かったせいか、
ステージとの距離も近く、手を伸ばせば届く近さで
本物のブルースマンを体感できたのは本当に貴重な経験だ。
口数は少ないながらも、発する言葉には常のユーモアがあり
ライブ会場はいつだって笑顔に包まれていたのを今でも想い出す。
そう、音楽とはその名の通り“音”を“楽しむ”ものなんだ。
多分、天国でもイスにちょこんと座って、
髪を撫でるように弦を鳴らしているのだろう。
やさしい雨と、季節外れのあたたかさが印象的だった今日。
久しぶりにモアリズムを聴きながら、家に帰ろう。
さようなら、アントニオ。
そして、永遠に。